
【30代既婚女性の親族ドレス】既婚・未婚でドレスは違うの?親族の結婚式の服装を徹底解説
既婚者として親族の結婚式に出席する時、30代はどんな事に気を付けてドレスを選べばいいの?そんな疑問を、この記事では徹底的に解決します。
既婚と未婚で何が違うのか、30代なら知っておきたい結婚式での親族という立場の理解。それに合わせたドレスの選び方や30代の既婚者におすすめの親族ドレスなど…
30代の既婚女性がこれを読めば、どんな関係の親族の結婚式に出席しても自信を持ってドレス選びができるようになります。
公開日:2024.5.1 更新:2025.5.23
執筆者:L.S
年間1200人以上の方のドレスのコーディネートをするプロのドレスコーディネーター。様々な年代のお悩みやニーズなど「生の声」に常に触れています。
少しずつ変化する時代に合わせた結婚式事情にも詳しい筆者が、読者の皆様の疑問や悩みを解決できるよう記事を執筆しています。
目次
既婚・未婚でドレスが違うの?
既婚者と未婚者でドレスに違いがあるのか?結論から言うと、洋装のドレスに既婚・未婚の区別はありません。
では何故「既婚者だから落ち着いたドレスを着る」というお話しがあるのでしょうか。その答えは「和装に既婚・未婚の区別があるから」です。
結婚式で親族が着る和装の正装は、既婚者は「黒留袖」(立場によって「色留袖」)、未婚者は「色留袖」、若い未婚者は「振袖」を着るのが正装です。
黒留袖は既婚者以外は着用しません。既婚者が着る黒留袖が黒地の落ち着いた着物であるのとは反対に、未婚者が着る色留袖や振袖はキレイな色の着物が多いです。
他にも五つ紋など細かいお話しがありますが、ここでは割愛します。
親族の和装では、既婚者は一番落ち着いた黒留袖を着用することから、「洋装でも落ち着いたドレスを着る」という認識があるのでしょう。
親族として出席する結婚式では、和装の正装について詳しい年配者がいらっしゃる場合も。30代の既婚者では、義理の家族の結婚式に出席する機会もあるでしょう。そんな時には、洋装でも落ち着いたドレスを選べば、誰から見ても悪目立ちすることはありません。30代の既婚女性が親族の結婚式でドレスを着る場合は、この事を意識してドレスを選ぶと良いでしょう。
余談ですが、既婚者がゲストとして着る和装は訪問着。訪問着は上品なキレイな色合いのものが結婚式に向いています。それに習うと、既婚者がゲストとして着る洋装のドレスは、ダークカラーのドレスでなくても上品でキレイなカラードレスもOKですね♪
30代前半既婚者おすすめ親族ドレス
① 20代の親族ドレスとは違う!
若い20代では、親族であってもそこまで落ち着いたドレスを選ぶ必要はありません。それはまだ若く「可愛い」で許されるから。同じ感覚でいると、30代では「立場をわきまえないマナー違反」と思われてしまうかも。
結婚式での親族の役割は「新郎新婦を引き立てる」こと。また、ゲストを迎える立場であることからも「ゲストより控えめに」。この二つを意識して親族ドレスを選びましょう。
② 大人っぽく上品なデザイン
スカートが広がらない「Iラインドレス」や「ストレートライン」のドレスは、大人っぽく上品で◎。トレンドでもあるので、地味に見えることもありません。20代の頃とさほど体型の変わらない30代前半なら、タイトめのシルエットもおすすめです。
③ グレー/ブラック/ブラウン
既婚親族におすすめのダーク系ベーシックカラーですが、「グレー」「ブラック」「ブラウン」はおしゃれ感もあって30代前半の既婚親族におすすめのカラー。シックながらもデザイン次第でおしゃれも楽しめます。
30代後半既婚者おすすめ親族ドレス
① 昔のドレスは着ない!
30代後半女性が、20代の頃に着ていたドレスを着るのはNG!例えネイビーやブラックのダークカラードレスだとしても、ドレスは時代遅れで、体型やお顔にも合わずに違和感が出ます。今の年齢に合ったドレスを改めて選びましょう。
② 体型カバーと着痩せドレス
出産後になかなか体型が戻らない30代後半女性もいますよね。体のラインが気になるからと、ゆる過ぎるドレスを着るのは老け見えする原因にも。また、親族ドレスとしてはカジュアルに映る場合もあります。
背中ファスナーで程よくフィットさせるドレスは、フォーマル感もありスタイルアップ効果もあります。
③ 顔色が良く見えるネイビー
ベーシックカラーの中でも、どんな肌色でも馴染みやすいネイビー。疲れが顔色に出やすい30代後半のお肌を明るく見せてくれます。おすすめの親族ドレスカラーです。
【おしゃれ親族ドレス】30代既婚者向き
「既婚者の親族ドレスでもおしゃれなドレスを選びたい!」と思っている30代女性におすすめのドレスをご紹介します。親族らしいブラックドレスは、おしゃれさんに人気のカラーでもあります♪
トレンドのパンツドレスも、ポイントさえ守れば30代の既婚者が親族ドレスとして着てもOKです。
「かっこいいパンツドレス」
トレンドのパンツドレス。30代のおしゃれさんなら既婚者でも着こなしたいスタイル。親族におすすめの落ち着いたカラーのかっこいいパンツドレスをPICK UP!
◆パンツドレスは30代既婚者が親族として着ても大丈夫?
昔は女性のパンツスタイルはカジュアルとみなされていましたが、結婚式自体がカジュアルになりつつある現代では、許容されるようになってきました。
30代の既婚者が親族の結婚式でパンツドレスを選ぶ時の注意点を確認しておきましょう。
「義理親族の結婚式では避ける」
パンツスタイルをカジュアルと認識している年配の親族がいるかもしれません。悪目立ちしないように、義理親族の結婚式ではパンツドレスドレスは避けた方が無難。
「従姉妹の結婚式ならOK」
血縁が遠い従姉妹の結婚式ならパンツドレスもOKです。控えめなカラーのパンツドレスを選びましょう。
血縁が近い姉妹や兄弟の結婚式では、よりフォーマル度を意識した方が良い立場。会場の格式や、結婚式の規模を考慮しましょう。
「妊娠中/お子様連れにはおすすめ」
パンツドレスは足元からの冷えも防げるので、妊娠初期の30代におすすめです。小さいお子様連れには、足捌きがよいパンツスタイルは動きやすく◎。
特別な事情がある時のパンツドレスは、他の親族に相談してみると良いでしょう。
「シックなブラックドレス」
お呼ばれゲストのドレスとしても人気のおしゃれなブラックドレスは、30代既婚女性が親族ドレスとして着てももちろんOK。ブラックドレスなら、黒留袖や礼服を着ている他の親族の中でも色浮きせず馴染むので安心です。
【カラー別】30代既婚者の親族ドレス
誰から見られても恥ずかしくない、30代既婚者の親族ドレスをカラー別にご紹介します。おすすめのベーシックカラー、カラードレスを選ぶ時のポイントも解説します。
「グレードレス」
チャコールグレーやライトグレーは、近年人気のトレンドカラーでもあります。チャコールグレーならシックな印象で30代既婚者の親族ドレスにも最適。ライトグレーを既婚者が親族ドレスとして選ぶ時は、ブラックの小物や羽織とコーディネートすると落ち着いた雰囲気をプラスできます。
「ベージュ/ブラウン」
ベーシックカラーのベージュも30代既婚者の親族ドレスにおすすめ。体調が顔色に出やすい30代女性には、ベージュドレスはくすんで見えないか気になるところ。そんな時は肌色に合ったベージュを選ぶと◎。
おしゃれ感のあるブラウンも落ち着いた印象で着られるので、親族ドレスに着てOK。
「ネイビードレス」
派手に見えないのに暗くも見えないネイビードレスは、親族ドレスの定番カラー。透け感のあるレースやシアー素材でも下品に見えないので、ドレスのデザインも楽しみたい30代既婚者におすすめのカラーです。
「カラードレス」
30代の既婚者がカラーの親族ドレスを選ぶ時は、派手に見えない色がマスト。深みのあるカラーは落ち着いた印象でおすすめ。カラードレスにはジャケットがおすすめアイテム。羽織ると落ち着いたきちんと感が出ます。
親族ドレスのマナーと選び方
30代既婚女性なら、今後も叔母や母親としてなど、親族として結婚式に出席する機会は多々あります。今後のためにも親族ドレスはどんなものを選べば良いのか、基本の考え方とマナーをおさえておきましょう。
① 親族は目立たず控えめに
結婚式での親族の役割は「新郎新婦を引き立てる」こと。また、親族席は末席である事からも、「ゲストよりも控えめ」であることが基本です。
30代既婚女性なら、お呼ばれドレスを選ぶ時とは違う事を覚えておきましょう。目立とうとせずに、控えめを意識しましょう。
② 露出はNG
控えめな立場の親族は、下品に見えないように露出の少ないドレスを選びましょう。肩や胸元、脚が過度に露出しないように注意して下さい。袖ありのミモレ〜ロング丈ドレスを選ぶと安心です。
③ 単色無地のドレス
ドレスのカラーは単色で、生地は無地のドレスがフォーマルスタイルの基本。お呼ばれゲストなら多少崩しておしゃれを楽しむのもOKですが、30代既婚親族はフォーマルの基本を守ったドレスを選ぶ方が◎。カラーは落ち着いたベーシックカラーがおすすめ。
親族ドレスのマナーの詳細記事はこちら⇒
【従姉妹/姉妹/義理親族】30代既婚者親族ドレス
親族といっても、30代女性なら立場は様々。
親族ドレスを選ぶ時は、「新郎新婦との血縁が近いか遠いか」をポイントにします。
立場別に30代既婚女性が恥ずかしくないドレスの選び方と、おすすめ親族ドレスをPICK UP。
「従姉妹の結婚式」
従姉妹は血縁が遠い親族ですが、30代の既婚者なら周りの親族に馴染むようなドレスがおすすめ。親族席はダークカラーが多いので、その中で華美に見えないドレスがちょうど良いでしょう。
「姉妹の結婚式」
30代の既婚女性が新郎新婦の姉妹として結婚式に出席する場合は、花嫁をしっかり立てるような装いが◎。自身の結婚式はもう済んでいるのに、派手に着飾ってしまうのは空気が読めないと思われてしまいます。
新郎の姉の場合、花嫁にマウントを取ってるように見えるなんて話も…。
ダークカラーの控えめなドレスを選びましょう。新婦の姉妹は、花嫁のエスコートをする場合も。そんな時はトレンド感のあるデザインを選ぶと、ダークカラードレスでも花を添えられますよ♪
「義理親族の結婚式」
30代の既婚者は、義理家族の結婚式に出席する機会もあるでしょう。ここでも既に結婚式を終えた既婚者として、花嫁や義理家族の顔を立てるような控えめなドレスがおすすめです。悪目立ちするようなドレスは避けて、ベーシックなフォーマルドレスが安心です。
【30代子連れ】親族ドレス
30代の既婚女性なら、子供連れで親族の結婚式に出席することもあるでしょう。
抱っこが必要な赤ちゃんと出席する時は、装飾が少ないシンプルなドレスが安心です。ダークカラーなら万が一汚れても目立ちにくいです。
歩き回る年齢のお子様と一緒なら、足捌きの良いドレスを選びましょう。裾を踏んだり踏まれたりがなく、しゃがむのも楽です。
【30代マタニティ】親族ドレス
30代既婚者は、妊娠中に親族の結婚式に参加することも。ウエストを締め付けないデザインやウエストゴムのドレスもおすすめです。身体が冷えないように、袖ありロング丈ドレスやパンツドレスも良いでしょう。無理のないドレスで大丈夫なので、控えめで上品なカラーを選ぶと良いです。
マタニティのお客様の感想はこちら⇒
「〜3ヶ月のお客様の感想」
「4ヶ月〜6ヶ月のお客様の感想」
「7ヶ月〜8ヶ月のお客様の感想」
「9ヶ月〜10ヶ月のお客様の感想」
【30代既婚者ぽっちゃりさん】 親族ドレス
LLサイズ以上の大きいサイズの30代既婚者の親族向けドレスをPICK UPしました♪
【親族のみ・カジュアルウェディング】30代親族ドレス
最近では、親族のみで行われる小規模な結婚式や、レストランなどを貸し切って親しい友達と家族のみで行われるようなカジュアルウェディングも多いです。
親族のみの結婚式の場合、どうしてもダークカラーばかりになりがち。20代30代の女性親族がドレスでカラーを添えると記念写真の雰囲気も華やかになり喜ばれます。30代の既婚者は上品な淡いカラーやスモーキーカラーを選ぶと◎。
カジュアルウェディングでは、従来の結婚式よりもカジュアルに考えてOK。花嫁の白を避ければ、親族も素敵なワンピースを着て参加しても大丈夫です♪フォーマル過ぎるドレスやドレッシー過ぎるデザインは逆に目立ってしまう事も。普段よりワンランク上のおしゃれワンピースなどを選ぶと良いでしょう。ツーピースタイプは、共布のセットアップがおすすめ。上下違うツーピースは、ドレスコード「平服/インフォーマル」以下になってしまうので注意。
【バッグ・靴・アクセサリー】30代既婚者の選び方
新郎新婦との関係が近ければ近いほど、30代の既婚者ならフォーマルをきちんと意識することが大切です。特に「姉妹として」「義理親族として」結婚式に出席する場合、小物もぬかりなくフォーマルな物を選ぶのが大人のマナーです。
結婚式の小物マナーの詳細記事はこちら⇒
◆バッグ
結婚式などフォーマルな場面で持つバッグは、小さいパーティーバッグやクラッチバッグ。バッグは、パンプスかドレスのカラーに合わせて色を選びましょう。色を多用するとカジュアルに見えてしまうので、特に親族は全体を2色までにまとめるように小物のカラーを選ぶのがポイントです。
◆パンプス
30代既婚女性はフォーマルなパンプスを1足持っておくと、親族の結婚式でも安心です。つま先と踵が隠れた、細めのヒールのパンプスを選びましょう。ヒールは7〜8cmがスタイル良く見えますが、30代既婚女性は子供連れや年配者の介護がある場合も。5cm前後のパンプスは動きやすくおすすめです。カラーはブラックかベージュが使いやすいです。革ではなく、サテンやエナメル、レースを選びましょう。
◆アクセサリー
既婚女性の親族は、パールのネックレスとイヤリングやピアスで十分。ネックレスはシンプルな1連か2連。長さは鎖骨にかかるくらいがフォーマルに見えます。イヤリングは一粒パールが上品でおすすめです。シンプルなパールのアクセサリーは様々なオケージョンで使えるので、30代既婚女性は揃えておくのもおすすめです。
【羽織】30代既婚者の選び方
30代既婚女性が親族ドレスに合わせた羽織を選ぶ時は、ジャケットかショールがおすすめ。ボレロは30代既婚女性には可愛過ぎるのでおすすめしません。きちんと感を出したい時はジャケット。シックなカラーのドレスにはショールを羽織ると明るさをプラスできます。袖ありドレスには基本的には羽織は不要です。異なる素材の重ね着はカジュアルに見られる事を、30代既婚女性は覚えておくと良いでしょう。
親族の結婚式 一日の流れ
式場によってスケジュールは様々ですが、大体の流れややる事がわかれば、計画を立てながら安心して当日を迎えられます。
挙式の1時間半前に会場入りします。時間に余裕を持って行動しましょう。
着替えがある親族は更衣室で準備をします。準備を終えたら、控え室で新郎新婦の準備が整うのを待ちましょう。新郎新婦の準備が完了したら、親族紹介があります。
それから挙式のリハーサルです。リハーサルの前後に親族の集合写真を撮ります。
その頃会場入口では受付が始まっているでしょう。集合写真のあと受付で記帳して挙式本番を迎えます。受付をしているのは新郎新婦の友人。ホスト側の立場として、受付ではお礼を一言添えると良いです。親族は、ほとんどの場合ご祝儀は事前に渡しているので、受付では記帳だけで大丈夫です。
無事挙式が終わったら、ゲストを含めた集合写真の撮影があります。
その後、披露宴会場へ移動して披露宴が始まります。親族席は一番後ろです。披露宴が終わり、新郎新婦とその両親がゲストをお見送りした後、最後に親族は退場します。
そのまま控え室に戻って、着替えて結婚式は終了です。