【結婚式の母親ドレス】相応しい服装の選び方/おすすめの洋装をご紹介
新郎新婦の母親として結婚式に出席する場合、どんな服装が相応しいのか。
和装と洋装、結婚式の雰囲気や新郎新婦の意向によっても選ぶドレスは変わります。
この記事では、母親ドレスを選ぶポイントやマナーを解説します。おすすめの母親ドレスや、低身長向け、大きいサイズの母親ドレスもご紹介します。
結婚式での母親の服装は?
結婚式で新郎新婦のお母様が着る服装は、基本的には二種類。
- ・黒留袖(和装)
- ・マザードレス(洋装)
定番は和装の「黒留袖」。最近では洋装の「マザードレス」を着る方も増えました。
どちらも一番格の高い「正礼装」。結婚式で正礼装を着られるのは、新郎新婦とその両親だけです。
◆黒留袖のメリット
- ・選ぶのが簡単
- ・マナーの心配が不要
- ・式場で借りられる場合が多い
黒留袖は、定番ならではのメリットがあります。間違いない装いで、レンタルも手軽です。デメリットは、当日着付けが必要な事。
◆洋装ドレスのメリット
- ・着替えが簡単
- ・和装に比べて着心地が楽
- ・種類の幅が多い
近年の結婚式は「地味婚」と言う言葉が表すように、少人数化していて新郎新婦の意向によって様々なスタイルで行われます。
そういった時代の変化にも、種類が多い洋装のドレスなら対応しやすいのもポイントです。デメリットは、種類が多く格式によって違いがあるので、選ぶのに迷いやすい事でしょうか。
マザードレスとは?
マザードレスとは、洋装の「正礼装」に当たるドレス。和装の正礼装である「黒留袖」に匹敵する装いです。
正式な洋装は、時間帯によってドレスのデザインが違います。
◆昼間なら「アフタヌーンドレス」
昼間なら、肌の露出を抑えた「アフタヌーンドレス」。開き過ぎない首元、七分袖以上、くるぶし丈から床につくフロア丈のワンピースドレスが基本です。共布のジャケットとのアンサンブルスタイルもあります。
◆夕刻以降なら「イブニングドレス」
夕刻以降なら、適度に肌を露出させる「イブニングドレス」。くるぶし丈以上のノースリーブドレスが基本。肩・デコルテ・背中が露出したデザインが正式ですが、日本の結婚式ではそれほど露出しなくても大丈夫です。レース等の肌が透ける程度を意識すると◎。
母親ドレスのマナーは?
新郎新婦のお母様が着るドレスを選ぶ時に大切なマナーは3つ。
- ・両家の格式のバランスを揃える
- ・ゲストの規模と会場の格式
- ・夫婦の装いのバランス
◆ 両家の格式のバランスを揃える
どちらか一方が重厚感のある正礼装で、もう一方がカジュアルな装いでは、両家のバランスが悪く格差があるように映ってしまう可能性があります。
事前に新郎新婦や両家で話し合って、どれくらいの格式の装いにするか相談して決めると失敗がありません。
◆ ゲストの規模を意識する
70名以上のゲストを招待する規模の大きい結婚式では、必然的に会場の格式も上がる傾向です。新郎新婦の両親は、会場の格式に合わせた正礼装(黒留袖/マザードレス)を着用しましょう。
ゲストも会場の格式を意識してゲストドレスを選びます。もてなす立場として、正礼装でゲストをお迎えする事が大原則です。
◆ 夫婦の装いのバランス
男性の正礼装は、和装なら「黒紋付羽織袴」、洋装なら「モーニング(昼)」「燕尾服(夜)」。
ご主人が正礼装を着用するなら、お母様も正礼装を着用する方がバランスが良く見えます。
逆にご主人が「ディレクタースーツ」「ブラックスーツ」「礼服」の準礼装を着用するなら、お母様も準礼装ドレスの方がバランスが良いです。
おすすめ母親ドレスと選び方
昔ながらの格式ある結婚式からアットホームな結婚式など、現代の結婚式のスタイルは以前より自由になりました。
その中でも、新郎新婦の母親ドレスの選び方には傾向がありますので、是非参考にして下さい。
- ・新郎の母親はダークカラーが人気
- ・新婦の母親は上品なカラードレスも
- ・相手のお母様が黒留袖の時
- ・仰々しくない結婚式
◆ 新郎の母親はダークカラーが人気
新郎の母親は、ダークカラーのドレスを選ぶ傾向に。ブラックやネイビー、グレーのロングドレスが人気です。
結婚式の主役である花嫁を立てるような、落ち着いた品格のあるドレスを選ぶと間違いないでしょう。新婦のお色直しの色被りも避けられます。
ダークカラーのドレスは着痩せ効果もあり、スタイルアップして見えます。
◆ 新婦の母親は上品なカラードレスでも
新婦の母親は、ダークカラーも明るいカラーのドレスも人気です。
バージンロード入り口でのベールダウンは、印象的なシーンの一つ。厳粛なチャペルなら、ダークカラードレスは重厚感があります。自然光が入る明るいチャペルなら、淡いカラードレスは幻想的。
カラードレスを選ぶ時は、派手な原色系は避けて、新婦のお色直しの色と被らないように注意しましょう。
◆ 相手のお母様が黒留袖の時
相手のお母様が黒留袖を着る場合は、同じくブラックドレスを選ばれるお母様が多いです。スカートの広がりを抑えたデザインのドレスは、着物のシルエットとリンクします。ケープスリーブやベルスリーブなど、袖にデザインがあるドレスもおすすめ。
ブラックは落ち着いた印象がありながらも、アクセサリーや小物で華やかさを出すと、着物の格式にも負けません。
両家が並んだ時に違和感のないドレス選びをしましょう。
◆ 仰々しくない結婚式
現代ではカジュアルウェディングも人気があります。「レストランウェディング」や、親族や親しい友人のみの「小規模ウェディング」、イベント性のある「クルーズウェディング」など、スタイルは幅広く様々。
新郎新婦から「仰々しくなくて良い」と言われている場合には、お母様もゲストと同じ「準礼装(ゲストドレス)」を選びましょう。
お母様らしい落ち着いた雰囲気のある、ダークカラーのロング丈ドレスや、スカートが広がらないIラインシルエットのワンピースがおすすめ。
低身長の母親向けドレス
身長147cmのお母様でも着られるドレスをご紹介します。
大きいサイズの母親向けドレス
母親コーディネートのポイント
フォーマルなコーディネートのポイントは「全身を2色まででまとめる」こと。アイテムの色選びには注意しましょう。
他にもアイテムごとの選ぶポイントをご紹介します。
◆アクセサリー
「昼間はパール」
昼間は光り過ぎないアクセサリーを選びましょう。中でもパールは間違いないアイテム。結婚式の嬉し涙を象徴します。ネックレスは短いほどフォーマル。鎖骨にかかる程度の長さがおすすめです。
パール以外なら珊瑚や、一粒のダイヤや石など、輝きが控えめなアクセサリーが◎。
「夜は輝くアクセサリーも◎」
夜の結婚式なら、パールも良いですし輝きのあるアクセサリーもおすすめ。ビジューデザインや、宝石、スワロフスキーのも良いでしょう。
◆バッグとパンプス
「小ぶりなパーティーバッグ」
バッグは小ぶりなパーティー用のフォーマルなバッグを持ちましょう。サテンやレースの布製で、刺繍やビジューの装飾はOK。
「5cmヒール以上のパンプス」
5cm以上ヒールがあるパンプスがおすすめ。こちらも布製で、つま先と踵が覆われたデザインが◎。ヒールは細めを選ぶとフォーマルに見えます。もちろんベージュのストッキングも必須です。
◆コサージュ
「アンサンブルドレス」や「ジャケットコーデ」を華やかに演出してくれるアイテム。ダークカラードレスならアクセントにもなります。
必須ではないですが、お母様にはおすすめです。
◆羽織は必要?
袖がある正礼装ドレスなら基本的に羽織は不要です。一枚で着るのが最もフォーマル。
しかし、準礼装ドレスをお母様が着る時は、シャンタンのジャケットを羽織ってみてはいかがでしょうか。フォーマルな生地のシャンタンジャケットは、準礼装ドレスをワンランク格上げしてくれるので、お母様の装いにぴったりです。